「国字」はご存知でしょうか?中国から輸入した文字ではなく日本独自に作られた文字。これが「国字」です。例えば中国から来た「動」という漢字に「人」をつけて「働」これが国字です。「国字」だけだとどの国にもあるので、日本独自ということで「和製漢字」も同義です。
『日本書紀』、『万葉集』では「賢木」が使われていたそうです。その後「神様にお供えする木」で「榊」となりました。
すぐに腐ってしまう弱い魚。いわしです。うおへんの国字の中でもっとも古いもので奈良時代の木簡にかかれているそうです。
堅い木なので樫。こちらも奈良時代
十字路をしんにょうと十という漢字で表現しています。平安時代
火へんに田は焼畑農業から来ているそうです。鎌倉時代以降からつかわれているそうです。
山を上がったり下ったりするので峠。中世からあるそうです。
人が動く。わかりやすいですね。中世以前は「動」がはたらくだったそうですがわかりやすくするために「にんべん」が加えられたそうです。
竹の葉っぱ。葉の中の世の部分だけを取り出しています。中世の漢字
身体を美しくということですね。室町時代の武家社会で生まれた漢字だそうです。[身花]という漢字もあったそうです。
口から出てくる新しい話。江戸時代です。洒落が効いてますね。
メートルが音読みから「米」が当てられキロは千単位なので「粁」「瓩(キログラム)」「竓(ミリリットル)」も同様に生まれました。明治時代です。じゃあ「キロバイト」なら「倍千」とか作れそうですね
「匂」「塀」「込」「枠」「栃」「搾」「腺」など
まだまだあるようです。調べても面白いと思います。和製漢字の辞典2014など